少女は悪霊に取り憑かれていました。少女は白目をむき、獣のような唸り声をだして生肉を喰らう、見るに耐えない姿になっていたのです。少女の親は嘆き、ある有名な霊媒師に除霊を頼む事になりました。少女の親は少女の為に、いろいろと手を尽くしましたが、どうにもならなかったのです。その霊媒師は少女の親に取って、最後の砦となりました。
霊媒師の除霊が始まります。しかし、霊媒師は除霊の途中で辞めてしまいました。少女の親は「どうしましたか」と聞くと、その霊媒師は言いました。「大変、申し訳ありません。娘さんはすでに悪霊に魂を喰われ、その魂が消化されてます」と、言い換えると娘は悪霊に魂を殺されたと告げられました。そして、霊媒師はそのまま帰ってしまったのです。あまりにも絶望的な展開に、少女の親は嘆き悲しみました。しかし、実際はそうでは無かったのです。少女は学校に行きたく無いので、演技をしていたのでした。少女は生まれ持っての天才少女だったのです(演技の)。演技をして行くうちに、戻るタイミングを失ってしまいました。普通に戻ったら、「究極のオオカミ少女」のレッテルを張られてしまいます。そこで、除霊のタイミングで戻る予定だったのですが、少女の演技が本物を超えてしまい、霊媒師に除霊は無理と判断されてしまったのです。少女は完全に戻るタイミングを失ってしまいました。このまま、悪霊に取り憑かれた状態(演技)で、生きて行かなければ行けなくなりました。
まさしく、タイトル通りになってしまいましたね。『絶望少女』より。
今、夏休みを最後に向けて、最恐ショート小説を構想中です。ネコの中で、一番怖い話しをお届けしたいにゃん。内容は話しのオチが「幽霊」なのか「人間」なのか、途中まで、わからない感じのショート小説にしたいです。最後で「ニャー」みたいな。
夏限定ネーム『化け猫パンチ』でしたにゃ〜。
今回の話しは「人間」でした。途中まては「幽霊」だったのに‥‥