軍隊は略奪と虐殺が常套手段って話したな。一つつけ忘れた。前近代の軍隊はこれに加えて、被制服民の奴隷化も常套手段だった。特に古代そして中世の軍隊はこれが当たり前だった。だから軍隊なんて、人権無視の組織の最たるもんさ。
奴隷制社会って、社会全体に奴隷がいたみたいな言い方だが、ちょっと違う。まず、奴隷は極めて高い買い物だった。子供の奴隷でさえ、今の値段にしたら高級車一台くらい買える買い物だよ。それにこれは初期投資だけだ。奴隷は生身の人間だから、衣食住を保障したり、働かせるのに、褒美を与えたり監視したりしなきゃいけない。だから、奴隷なんか所有できるのは、結局ごく一部の富裕層だけだったのさ。庶民にはとても手が出ない商品だよ。
結果的に、奴隷制社会は全て、凄まじい格差社会になった。富める者はどんどん富を増やし、資産を増やし、労働力を増やす。庶民は貧困に喘ぐ。だから、奴隷制は既得権益を強化する制度でしか無かったんだよ。そして、奴隷の供給は、軍隊を使った残虐行為と表裏一体だったのさ。

どうしてそんなに知っているのですか?調べればわかりますか?