『昨夜から振り始めた雨が、昼過ぎに病んだ時』(第二話)
姉はベロベロになりながらも、へベレケ語で私に水を一杯求めた。私は姉に出来る限りの介抱をした。しかし、あまりにも酔いが酷いので、そのまま台所に放置する事にした。夏用の毛布を掛け、朝まで台所に寝かせる事にしたのだ。本人は、気持ちよさそうに口を開けて爆睡し始めていた。とても、幸せそうでもあった。台所で寝るのは今日が初めてでは無いし、爆睡した状態で起こすのも可哀想と思った。しかし、その瞬間にあの夢が脳内の中をよぎったのだ。そう、あの「生ネズミ女」の夢だ。
一瞬、躊躇したが私も仕事で疲れてたし、そのまま寝室で寝る事にした。朝、起きた時に少し心配だったので、台所で寝ている姉に声を掛けた。反応がなかった。血の気が引いた。やな予感がした。そして、やな予感が的中した。その時、初めて私は後悔した‥‥。
「姉は、口から泡を吹いて死んでいたのた。もがき苦しむように。」
私はこの瞬間、この世でたった一人の親族であった姉を無くしたのである。