俺は昨日、前近代の軍隊は被征服民を奴隷にする事が常だったって話した。実はこれは完全な事実じゃない。近代の軍隊だって、捕虜や被制服民を奴隷にしたケースは無数にある。
まず、イギリス軍は阿片戦争の後、大量の清国人を奴隷として拉致した。苦力という名の奴隷だ。
次に、ナチスドイツの軍隊は、ユダヤ人を奴隷労働に使っただけじゃなく、大量の東欧人、ソ連軍捕虜を奴隷労働に従事させている。
最後に、日本軍は、東南アジア、中国、朝鮮で、何百万ともいわれる人間を奴隷労働に従事させている。
他にも、近代において、列強の軍隊は、現地民を奴隷として労働させる尖兵だった事を忘れちゃいけない。
俺が軍隊が大嫌いな理由はそこだな。軍隊が暗躍すると、必ず誰かが奴隷に貶められる。そして使い捨てにされるんだ。軍隊の活動と人権は相容れない。軍隊はいつまでも人権蔑視、人権侵害の組織だ。
